東海道新幹線のWiFi刷新、事前登録不要&無料に

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JR東海によれば、東海道新幹線の車内や駅構内で新たな公衆無線LANサービスの準備が進められているそうです。列車内では、今年夏から順次サービスを開始し、2019年度冬に全車両で整備完了となる予定です。また、このサービスには、携帯電話の電波が利用される予定です。

現在も、N700系の車内では、事前に事業者との契約が必要な公衆無線LANによるインターネット接続サービスが東京~新大阪間で提供されています。今回準備が進められているのは、これとは別の、事前の契約が不要で無料のWiFiサービス。非常に気軽に車内でのインターネット接続サービスを利用できるようになりそうです。

また、現在のサービスは、列車無線にも使われている設備(LCX;漏洩同軸ケーブル)を使用しているため、列車と地上設備(LCX)の間の限られた帯域(最大2Mbps)を16両編成の乗客で分け合うかたちになっています。今回新たに整備される公衆無線LANサービスには携帯電話の電波が使用されるとのことで、この制限がかからなくなり、通信速度が向上することが期待されます。また、現在は地上側の設備の制約もあって、インターネット接続サービスは新大阪までの区間でしか利用できません。携帯電話の電波を利用したサービスであれば、山陽新幹線区間(新大阪~博多間)でも利用できるようになるかもしれません。2016年12月まで、一歩一歩進めてきた山陽新幹線のトンネル内携帯電話エリア化事業が新たなサービス提供というかたちで功を奏するのか、今後の動きが期待されます。

ここで気になるのは、対象車両がJR東海が保有するN700系(今後投入予定分も含めて131編成2096両)となっているところ。東海道新幹線(東京~新大阪間)を走るN700系車両はJR東海が保有する車両だけではありません。JR東海ほど数は多くないものの、JR西日本が保有するN700系車両も東京~新大阪間で運転されています。2016年12月に発表された計画によれば、2019年度末にJR西日本が保有するN700系車両は40編成。2019年度末に東海道・山陽新幹線を走るN700系は、JR東海の131編成とJR西日本の40編成で、合わせて171編成。このままJR西日本から公衆無線LANサービスのリリースが出なければ、この171編成のうちの131編成(約77%)でしか新しい公衆無線LANが使えないことになります。JR東海とJR西日本のN700系は、時刻表上では区別されずに使用されるため、車内で無料のWiFiが使えるかは、当日に乗る車両を見るまで分からないということになりかねません。JR西日本の今後の動きが気になるところです。

また、東京~新大阪間の東海道新幹線各駅の改札口やコンコース待合室等でも新たに事前登録不要で無料の公衆無線LANサービスが提供される予定です。こちらは、N700系車内での整備よりひと足早く、2018年3月からサービスが開始される予定だそうです。